冤罪?

録画しておいた「BOX 袴田事件 命とは」という映画を見ました。

昭和41年に静岡県清水市で起きた事件。
冤罪ではないかということが問題になっている事件です。

そのことを描いたのがこの映画なのですが・・・、
近年になって、当時の裁判官が、実は自分は被告人が無実だと思っていたと公表して話題になったそうです。

自白はあったものの、その裁判官は、あまりにも長い取り調べ時間や、あやふやな物的証拠などから、無実ではないかと
思っていたそうで、しかし、裁判長ともうひとりの裁判官が有罪にすべきという意見であったため、多数決で有罪に
なってしまったと語っています。
事件後、彼は職を辞し、約40年後にすべてを告白したそうです(もちろん、本来は公表してはならないことだそうですが)。

この映画は、その元裁判官の視点からも描かれています。

確かに、ネットで見る限り、冤罪であるという評価のほうが強いようです。
彼の自白を促した警察官は、被告を拷問することで有名、しかも、多くの冤罪を作ったとか。
現場の警察官からすれば、わずかな証拠があれば逮捕して自白させてしまえば、自分の手柄になるし、
警察全体としての検挙率もアップするので、そのほうが都合は良かったのは事実かもしれませんね。

当時の証拠が残っているのでしたら今の技術で証拠を洗いなおすこともできるのかもしれませんが、難しいのでしょうか。

もし、冤罪だったのなら、誰かの都合で45年も死刑囚として拘留されたままというのはあまりにもひどい話です。