震災後、絆を求めて結婚、に疑問。

東日本大震災の後、結婚するカップルが増えてるという報道がされています。
これって、本当なんでしょうか。
・・・なんで?

私がアマノジャクなのかもしれませんが、なぜそういう行動を取るのかさっぱりわかりません。

う〜ん、確かに、いつ何が起きるかわからないし、その時にひとりぼっちじゃさびしい。そう思うんでしょうか。
あるいは、自分がいなくなったときに、ちゃんと届けて、悲しんで、お葬式を出してほしいということなんでしょうか。

???

東日本大震災で思い知らされたことというのは、むしろ、
「それまで築いてきたものが天災によって一瞬で消えてしまう可能性がある」
ということじゃないんでしょうか。

家計を支えてくれていた父親を亡くした母親と子供は、これからどうやって生きていけばよいのか困っているわけでしょう。
家事や子供の面倒を見てくれていた母親がいなくなって、父親と子供が途方に暮れているわけです。
あるいは、長期間に渡るローンを抱えたまま家を流されてしまい、手元にローンだけが残ってしまって困っているとか。

ずーっとこれから先も自分の近くにいる(ある)と思っていた人(もの)との絆なんて、一瞬で断ち切られてしまう可能性がある
ということを思い知らされたはずです。

そこで考えるべきは、どうやってそうしたリスクに対処するか、ということでは?

自分で働いていけるようにスキルを磨くとか、自分の身の回りのことをちゃんとできるようにするとか、
そういうことではないでしょうか。
あとは、長期間のローンを抱えないようにするとか。

***

人は皆、自分の存在を確認するために生きていると思います。
だから目立ちたいわけです。だから他の人に認められたいわけです。

だから、結婚することで絆を確認したいというのは理解できます。

でも、もっと現実的に考えるべきことがあるんじゃないかと思います。

・・・これって・・・誰かが、我々の行動を誘導しようとしているように思えます。

そう思ってテレビを見ていたら、また、「結婚するカップルが増えています」という放送がありました。
指輪を予約するカップルが震災後に比べると増えたそうです。
「デパートの宝飾売り場の方のお話によると」。

・・・やっぱりね。