時代劇の衰退

今日のクローズアップ現代

時代劇が減ることによって、日本の伝統文化が損なわれていくのではないかという話でした。

時代劇が無くなってしまうと、

ベニヤ板を重厚感あふれる床板に見せるために行う装飾の技術、
時代や役柄に併せた髪型に結ったカツラ、
殺陣師が相手役に当たらないようすれすれの所を通す抜き胴の技術、

とか、そういったものが受け継がれて行かなくなるといういことでした。

そのほかにも、相手を敬いつつ腰を落とすけれど片膝を立ててすぐに動けるようにする座り方とか、
入れといわれるまで部屋の中に入らないとか、そういう日本古来の所作についても伝わらないとか。

・・・ってことは、
帯を引っ張られてアーレーとかいうあれも、
越後屋、お前も悪よのう、いいえお代官様こそ、ふおっふおっふおっ、
とか、そういうのも無くなっちゃうということですね。


時代劇は年々減って、民放での連続ドラマは今やたったの1本。

その理由は、時代劇は予算がかかるから。
そして、見ているのは購買意欲を期待できない高齢者だから。

なんだそうです。また予算の話です。


確かに、私が子供の頃は桃太郎侍とか銭形平次とか水戸黄門とか、たくさんありましたもんね。
NHK鳴門秘帖に出ていた田村正和を見て、なんてかっこいいんだろうと思ったり。
帯を引っ張る真似をしてアーレーとかいうのも学校でやってましたが、
今は家政婦のミタごっこなんでしょうね。業務命令です、承知しました、なんて。


やっぱり、日本の伝統文化が失われるのはよろしくないなぁと思います。
グローバル化が進むほど、自分のidentityを確認したくなるものですが、
その時に、日本人であること、そして、日本の伝統を自分が知っているということが重要に
なるんじゃないかと思います。だから、お金かけてカッコイイ時代劇を作って、みんなで見るべし。

外国人と話していると、日本のことについていかに自分が知らないかを思い知らされて
情けなくなるときがあります。その時になってからでは遅いです。


韓国は国策として時代劇を盛り上げているんですって。
そのドラマを日本で観ている人、多いと思います。


なんとかしなくちゃいけません。
こんなときこそ、歴女の皆さんに頑張ってもらいたいです。

とりあえず私は、マツケン主演の大河ドラマに期待しています。