サンタクロースを信じますか

今週のお題「サンタクロース」

子供の頃はサンタクロースを信じていた時期がありましたよね。
実は私たちが寝たのを見計らって、夜中にこっそり両親がプレゼントを置いてくれていたわけですが、
それを朝、目覚めてみつけたときのうれしさと言ったら!

やがて、もしかしてサンタとはすなわち両親ではないか、とうすうす気付き、やがてかなり確信し、それでも尚、我々ではないとしらばっくれる両親の言葉を信じてみたり、疑ってみたり・・・揺れ動く年月を過ごした思い出があります。

それでも、いや、やっぱり違う、サンタクロースなんているわけない、ということをはっきり認識したのは、いつだったでしょうか。
小学校では、だいたい同じくらいの時期にみんな気づいたようです。

しかし、いました。
みんなが、サンタクロースなんていないんだよと言っても、ひとりだけ、いつまでも信じている男の子が。

私は社宅に住んでいたのですが、その子も同じ社宅に住んでいました。
5階建ての、エレベータ無しの、いかにも社宅。煙突はもちろんありません。

その社宅のトイレの壁に、開きそうで開かない扉のようなものがありました。
そしてその子は、両親に教えられて、サンタクロースはそこから入ってくるのだと信じていました。

確かに・・・子供のみならず、住んでいる大人にとっても謎の扉(のようなもの)で、何のためにあるのかわからないというものでした。
なので、サンタクロースのみが開けられる、という説明は、確かに妙に説得力のあるものでした。

結局あの子、いつまでサンタクロースを信じてたのかな・・・と、この時期になると、ふっと思い出したりします。