キレる中高年が目立つ理由

昨日でしたか、駅や空港などでキレるのは中高年の男性が多いという記事(日経)が流れていました。

なぜだ?みたいな話でしたが、私としては納得です。

そういう人は、あんまりネットなどやっていません。
ですから、おそらく今このブログを読んでいる人にはそういう人はいないと思います。

ネットなどを使って積極的に情報収集しようとしないければ、世の中には自分の知らないことがまだまだたくさんあるということを認めずにすみますから。

そういう中高年の男性たちは、自分は男に生まれてきただけでエライと思ってます。
だから、エライ自分の言うことをきけ!と言ってるわけです。
日本の会社(社会)で長い間培われてきた伝統を体現しているだけですよ。

雇用機会均等法から約四半世紀経ちますが、会社の中はちっとも変っていません。
大学生の就職人気ランキングで上位に入るような会社でも同じです。
(変わらなくても=努力しなくても生き残れて来たからです。)

変わらないのは、「男だからエライ」という権益を守りたい男性たちが、男どうしでひたすらその伝統を引き継いできたからです。

でも、いくら守ろうとしても、ネットでさくさく新しい情報をゲットしてくる女や、若い連中には勝てない。
(今まで努力してこなかった自分が悪いのに、それは認めたくない。)

だから、今、会社の外でキレるんでしょう?

なんで理不尽な要求をするのか?
だって、昔から、会社の中で理不尽なことを言っても許されてきたからでしょう。

上司が言う理不尽な要求に黙って応え、気に入られて自分がその立場になったら、今度は同じ理不尽な要求を部下にする。

そんなことが許されてきたから日本の会社はおかしくなっちゃったし、彼らのような人間が会社の中にいるから、
いつまでたっても多様性が受け入れられないんですよ。

今の中高年男性は、今、自分がエライ立場に立てるはずなのに、そういう世の中じゃなくなって、発散場所が無いからでしょう?

だから外でキレるんですよ。
結局、自分に対して下手に出るであろう相手にしか、キレていないはずですよ。
そういう連中ですから。

ついでに言えば、エライ自分は家事なんてやらない。
面倒な雑務は女にやらせとけばいい。

そういう時代に犠牲になってきた母親は自分の人生を否定したくないから、息子を自立できないように育てる。
(雑用をする女=自分が補完しないと生きていけない男に育てる。)

脳内物質?それも関係あるかもしれませんけど、育ち、というか、そういう悪循環のせいですよ。

だから、外で理不尽にキレてるオヤジの近くには、かならず犠牲になっている女がいるはずです。

一方的に男性が悪いわけでもありません。
そんな男を許してきた女性も悪い、と思っています。