旧態への反乱

私、ほとんど野球は見ないんですけど、先週あたりニュースになっていた例の事件に関しては興味深く見ています。

そう、いきなり会見を開いて、うちの会社、めちゃくちゃな上司がいるんです、
ボク本当に困っているんです、と世間に公表したあれです。

普通の会社ならとっくに引退している年齢の人の「鶴の一声」でものごとが決まるような組織、確かに、下にいると厳しいかも。

金髪などうちの球団にはふさわしくない!と言っていたご本人、もしかしたら、
身内に対しては、とても紳士的とは思えない態度で接しているのかもしれないなぁと思いました。


それと、もうひとつ、いきなり外人が社長になったことで、いままでひた隠しにしてきた暗部が露呈してしまった会社の事件の話。

このふたつ、どちらも旧態への反乱ですよね。

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・・・昔のカイシャは、ヘンな人がたくさんいました。

「会社のためだ」「おまえのためだ」と言いながら、自分のタバコを部下に買いに行かせるような上司。
そんなの、自分のためでしかないと思うんですが、それこそが正義だと思い込ませ、自分のエゴを通そうとする人。

部下がそれに耐えるには、自分の頭でものを考えてはいけません。
そうして、自分の頭でものを考えられなくなった人間を自分の言うことをきく「かわいい奴」として引き上げる。

誰も何も言えなくなるから、自分にとって都合の悪い失敗も「わかってるだろうな」という威圧とともに隠匿され、後継者はどうしようもなく、そのまま引き継がれていったりする。

そうして、どんどんレベルが下がっていって、組織全体の質が下がっていくわけで・・・でも、組織が本当にダメになるころには自分はいないからいいや、ということです。

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ちょうど今、時代の転換期なんでしょうかね。
昔ならではの、そういうへんな慣習が通用しなくなっているのは事実だと思います。

早くまともな時代になってほしいです。