人間の條件

最近までNHKBSで映画全6部作が放映されていました。
用事もありましたし、さすがに6部全部を一気に観るのは大変でしたので、
これから録画したものをじっくり観ようと思っていますが、
他のことをやりながら観ていても、いかに戦争というものが理不尽であったかがわかります。

原作は、五味川純平
自らの従軍体験をベースにして描かれたこの小説は1300万部も売れた大ベストセラーだったそうです。

映画の中では、上官によるリンチや、捕虜に対する非人道的な扱いなどの場面が頻繁に出てきます。
いくら上官が立場を利用して理不尽なことをしようが許される。
自分や組織の利益のために自らが努力するというのではなく、
自分のエゴを満たすためには謀略で他人の何かを奪っていく。

でもそれって、戦争中の軍隊ほどではないにせよ、今でもあんまり変わっていない気がします。
組織の中には必ず感情的な人がいるし、トップがそれをきちんと押さえなければ、まさに腐ったミカンのようにどんどんはびこってしまう・・・レベルの差こそあれ、あんまり変わっていませんね。