冤罪について 〜アメリカでも〜

先日、袴田事件は冤罪ではないかという視点で描かれた映画について書きましたが、
その後、NHKBSドキュメンタリーで、アメリカでの事件を扱った番組を見ました。

このアメリカでのレイプ殺人事件では、具体的な証拠はないものの取り調べの厳しさ故に7人の容疑者が
自白をした後、オレが一人でやったという証拠付きの容疑者が現れたという話です。
後から見れば、どう考えても証拠付き且つ「俺がひとりでやった」と最後の一人が真犯人と思えるのですが、
なぜかこんなことになっている、という視点で描かれたドキュメンタリーでした。

検察側が示した事件の全体像は、自白の結果、見ず知らずの人間も含めた8名が現場の階下の駐車場で意気投合して犯行に及んだというありえないストーリーになっていたそうです。

そのときに自白をしてしまった人たちへのインタビューもありましたが、
「自分はやっていないのだから、すぐに返してもらえるだろう、とにかく今のこの状況から抜け出したいから、自分がやったといってしまおう」と考えていたそうです。
中には、「もしかしたら自分がやったかもしれないと思い始めた」人も。

結局のところ、今から思えばこの人本当に黒?と思える7人についても、本人の自白があるということで有罪判決。
性犯罪者としての前科が一生ついてまわることになっているそうです。


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今日、新たなDNA鑑定結果が出た東電OL殺人事件。
真実は本人のみぞ知るということかもしれませんが、

今のこのタイミングでこの事件のことが再び取り上げられることになるなんて、
ほんと、東京電力さんにとっては残念ですね・・・。