平清盛終わっちゃいましたね

昨年、画面が暗いだの低視聴率だのさんざん言われていたNHK大河ドラマ平清盛」が終わっちゃいましたね。
私は結構好きだったんですけど。

私だけじゃなく、好きだった人は結構いたようですよ。
最後までよくできていたと思いますし、大河ドラマ、という感じでした。

光らない君がここまで上り詰めたんですから私はもう十分ですと言って琵琶を弾いていた時子が最後は孫の安徳天皇と入水しなければならなかった悲しみ。
池禅尼の命乞いに屈してしまったが故に生かすことになった義経に一族を滅ぼされることになるという運命。
血のつながらない息子である清盛が築き上げた平氏は滅びても、その池禅尼の生んだ息子は生き延びたりするわけです。

その他にも、たとえば、同じ孫子の兵法を論拠としながらも、敵味方で異なる解釈を下したが故に戦の勝敗が決まる、などなど、よく描かれているなぁ、と思いましたよ。


ではなぜ見なくなっちゃった人がいたのでしょうか?

先日、ランチしていたら、隣の若者グループがちょうどその話をしていました。
若者といっても、スーツを着た3人連れ、男性1名女性2名の、おそらく同じ職場のグループでしょう。
今年の大河ドラマが始まったという話をしていた流れで、去年の大河ドラマをどこまで見たか、という話になりました。
男1は、最初から見ていなかった様子。
女1は、3分の1くらいで見なくなった様子。
女2は、3分の2くらいで見なくなった様子。

聞いていると、どうやら最初から「歴史とか興味無いし」といって見なかった男1。
女1は、「大勢登場人物が出てきてわからなくなったから」見なくなったとのこと。
女2は、「平氏の名前が似ていてわからなくなったから」見なくなったそうな。

3人とも言っていたのは、「なんか画面が暗いっていってたみたいだね」。
・・・てことは、この3人の意見はそうでもないようです。
むしろ、人が一杯出てきてわからなくなりました、ということのようです。

私もよくわからない人はWikipediaで調べながら見ていましたが、それだけのエネルギーがある=歴史に興味があるかどうか、が、見たか見なくなったかの違いじゃないでしょうか。
画面が暗いから、とか、そういう単純な話じゃないですよ、きっと。

じゃあ、テレビはわかりやすくて簡単で良いのかっていう話です。

NHKにはお金払ってるんですから、私は、クオリティの高さを求めたいと思います。

まず自分のことでは・・・

最近、若くて優秀な女性たちと食事をする機会がありました。
学業優秀なだけでなく、しっかりとした、まさに将来有望な女性たちです。

その彼女らに将来何をしたいの?と聞くと、なぜか皆、口を揃えて、
発展途上国の開発経済の支援をしたい」とな。

・・・ちょっと待って、本当にそれでいいの?
彼女たちが口にした国は急速に発展しつつあり、今彼女たちがどうしても手伝いにいかねばならないという状況でもないんじゃないかと思えてなりません。

日本は先進国かもしれないけど、もはやかつての勢いは無いし、どちらかというと将来不安な状況。
そんなによその国のことにばかり一生懸命になっていていいんでしょうかね?
これからの日本のための経済開発のほうがはるかに重要なんじゃないでしょうか。
優秀な人材だからこそ日本に残って活躍してほしいです。

なんて、思うのは変ですかね?

学び続けることの重要さ

さっきNHKで放送されていた番組「釜石の奇跡」。
昨年の震災で、防災教育をしっかりと受けていた小学生たちが率先して避難誘導をしたという話でした。

自らの命を守るために素早く逃げただけでなく、津波がこんな遠いところまで来るはずはないと考えて
安心しきっている周囲の大人たちも説得して避難させたということが何件もあったそうです。
とにかく、「大きな地震が来たら津波が来るから逃げねばならない」ということを徹底的に教えられて
いたそうです。

学問の世界は常に進歩しているわけで、若い世代のほうが最新の知識を学ぶことになります。
学校を出てそのままにしておいたら、身につけたはずの知識はどんどん陳腐化していくわけです。
だから、所詮子供の言うこと、と馬鹿にするのではなく、ちゃんと言い分も聞いた方がいいのかもしれませんね。

もちろん、大人も常に学び続けて最新の知識を装備しておくべきなのでしょう。

時間があったからって成長できるわけじゃない

その1、東京都内のとある路線でバスに乗り込んだら、私の前に乗った女性が運転手に
行き先を尋ねていました。かなり内容が細かく時間がかかりそうでしかも私の後ろにも
大勢並んでいたので、先に乗車しようとICカードをかざして通り抜けようとした途端、
その女性が持っていた紙(チラシ?丸めてある)を運転手の後ろの座席に投げました。
車内はガラガラだったのにそんな行動、「そんなにその席に座りたいのか」と思って
私は後ろのほうの席に座りました。その女性、私の後2人くらいが乗り込んだところで
話が終わったらしく、さっきキープした、運転手の後ろの席に座る・・・と思いきや
一番後ろの席まで歩いてきてど真ん中にどかっと腰をおろしました。
捨てた紙はそのままです。しかも、混雑してきてもなかなか両脇の席に人を入れようと
しません。なんであんたのために私がわざわざどかなきゃいけないのよという態度です。

その2、中央線の東京駅から乗った私の近くには夫婦とおぼしき二人連れ。
3人分の席に座って真ん中にパン屋さんの袋を置き、その中から出したパンでお昼
ご飯中でした。東京駅を出発した段階ではガラガラだった車内ですが、神田駅に
着くとほぼ満席に。しかし、妻の方はそれでも席を詰めようとしません。
次のお茶の水駅でさらに混雑。夫に促されてようやく、ふてくされ顔でしぶしぶと
パンの袋をどけて席を詰め、空いた席には妊婦が座りました。

その3、これも東京都内のJR車内でのこと。座っていたある女性の携帯電話がなり、
彼女はその電話を取りました。当然「今電車の中にいるので後でかけ直す」と
言うのかと思いきや、そのまま話し始めました。さすがに座席ではまずいと
思ったのか立ち上がって出入り口付近まで行きましたが、走る電車の中のこと、
ほかの乗客に内容がはっきりわかるほどの大声でずっと話をしています。
一旦、話がついたらしく席に戻ったのですが、再び電話が鳴って・・・2回目も
やはりしっかり話をしていました。途中で、電話の相手が、今電車の中にいるの
ならば話しているのはまずいのではないかという発言をしたのがわかったのですが、
それでもその女性、「大丈夫です」と言い放って電話を続けていました。
話をしている間に駅に停車したのですが、それでも降りようとしません。

その4、東京都内のとあるカフェ。男性とその母親の二人連れが入ってきた途端、
自分たちの座る席が無いと気づくや否や「なんで1人なのに4人がけの席に
座らせているんだ。この店は一体どういう店なんだ」と大声。ちょうど空いた席
(その声を聞いて思わず会計に行った4人がけに1人で座っていた女性の席・・・)
に座るものの、入り口の近くだったのが気に入らないらしく、今度は席を替えろと
言って空いた別の席へ。そこで残りふたりと合流して食事を始めたかと思いきや、
一番奥のついたての席が空いたのを見て母親のほうが、あっちの席に移らせて
もらったら?と息子に。さすがに周囲の暗黙の軽蔑の視線に息子のほうに
伝わったらしく、もうその話はいいと言っていましたが・・・この親にして
この息子あり・・・。

さて、この1〜4に登場する人物、いったい何歳だと思いますか?  
10〜20代? 違います。

1はたぶん60歳代の女性、2は65〜70歳の夫婦、3は50歳代後半の女性、
4は55〜60歳くらいの息子とその母です。

昔は、大人は見習うべきものとう教育をしていたかと思いますが、こんな人たちを
見習っちゃいけないでしょう。

こんな人たちが、親でございます、うちの教育に文句があるのか、教師が悪い、
なーんて学校に文句言ってるのかしら。

その人が何歳か、なんて、結局、何年考える時間があったか、ということであって、
その時間をどう使っていたのか、ちゃんと考えていたのか、それともサボって
いたのか、人それぞれということだとつくづく思いました。

参加することに意義があったはず

ロンドンオリンピックが終わりました。
8時間の時差はきつかったですね。

もちろん、4年に1度のこの瞬間のために日々練習しているアスリートたちに比べたら、
せいぜい2週間時差ぼけになるくらいたいした苦労ではないはず。

それなのに、テレビでは、毎日メダルの数をカウントし、メダルを取った人ばかりをやたら褒めていましたね。
終わった直後には、メダリストだけを集めて番組を作ったりしていました。

でも・・・確か昔は、「参加することに意義がある」といってませんでしたっけ?

今年は過去最多のメダル数だそうですが、獲得数が増えてきたからこそ、メダルの数にこだわるようになったのかも
しれません。確かにメダルがかかった試合のほうが応援しがいがありますけど、それにしても、ちょっと前まで
参加することが重要だったはずなのに、いつのまにかメダル獲得が第一義になってしまったんでしょうか。
選手は厳しい競争に勝ち抜いて大会に出て一生懸命やっているんですから、メダル数にこだわるなんて、
見ている側の自分勝手、というかなんというか。
我々はちょっと時差ぼけになったり応援で声をからしたりドキドキしたりしただけですもんね。

ネットでは結構こういう批判的なコメントが流れていましたけど、こうした「美味しいトコ取り」番組ばっかり
無批判で見るようになってしまうことはとても危険なんじゃないかなぁと思います。