スカイツリーのエレベーター
今日も強風でスカイツリーのエレベーターが止まったんだそうな。
ふーん、そりゃぁ当然でしょう、と、私は思います。
でも・・・「何で止まるんだ!」みたいなことを言っている人がいたり、
そういう人たちに同調しているのか、なんとなーく、非難っぽいニュアンス
の報道を見ると、変だなぁと思います。
ちょっと甘えすぎじゃぁ無いんでしょうか。
いくら頑張って人間が作ったものだって、自然の力にはかなわないということを、
我々は去年、嫌というほど思い知らされたはずです。
ですから、そもそも限界に挑戦して作ったスカイツリーのエレベータが強風で止まる
なんて当たり前なんじゃないの?、と、私は思います。
建築の専門家でも物理に詳しいわけでもないですが、ああいう構造である以上、
止めなかったらそれこそ危険なんじゃないの?、と私は思います。
強風が吹けば止まるんだということを皆に知らしめるために報道するなら
いいですけど、えー止まるなんておかしいーと文句たれるような
甘ったれた人たちのために報道するなら、報道機関としての役割を果たして
いるとは思えません。
なーんて言って、いざ、自分が上ろうとした時に止まったらムッとするかも
しれませんけどね。
入場料高いしね(20年かかってやっと元が取れる金額だそうですが)。
やっぱり面白いと思うんだけどなぁ
NHK大河ドラマ「平清盛」、ちょうど保元の乱が始まったところです。
武士の世のきっかけとなった戦いです。
甲冑を身につけた松山ケンイチ、玉木宏の武者姿も凛々しく、
それぞれ平氏、源氏の一族の棟梁としての風格が漂う戦いぶりです。
それぞれ身内(おじ、父)と敵味方に分かれての戦いと
なりますが、それもその後の武士の時代に続くもの。
側近を殺された父為義が斬りかかってくるのを刃で受け止める義朝。
関東で鍛えまくって来たはずなのだから、本気を出せば簡単に
勝てるものを、敢えて刃で受け止め続けます。
カッコいいじゃないですか。
画面が汚いとかなんとか言われているそうですが、
みんなちゃんと見てるのかなぁ。
良く見るとほんとうにおもしろいですよ。
「平清盛」 私はおもしろいと思うんだけどなぁ
ふーん。
でも、私にとってはおもしろいんですけど・・・。
録画して見逃さないようにしています。
なぜなら・・・教科書で勉強したけれど、あまり深くはやら
なかった(あるいは忘れただけ?)ところがよくわかるからです。
例えば、どうやって平氏が台頭していくのか、などなど。
平安時代の末期から武士が少しずつ力を増し、平清盛が権勢を
ふるいました。その平氏を倒して源氏が鎌倉幕府をつくりました。
・・・くらいな感じですよね、学校で習うのは(今覚えているのは)。
しかし、いきなり権力が転がり込んで来るなんてことは
ないわけで、でも、その間の説明はすっとばして、とにかく
受験のために暗記してきたわけです。
このドラマを見ていると、平忠盛が宋との取引で私財を蓄えて
平氏の力をつけていったこと。
その間に源氏は身内の不祥事が相次ぎ不遇で、しかし、
最後は武力で平氏を倒すことで鎌倉幕府へとつながるということ
などを丁寧に書いてくれています。
はぁ〜なるほど、という感じですよ。
ちゃんと人や時代が描かれている。
しかもそれを、主役級の俳優がゾロゾロ演じている。
だからこそ、人が考えて、動いて、そして時代が少しずつ変わって
いったということを力強く描けている、と思っています。
登場人物が多すぎてわかりにくいという話があるようですが、
この時代、そもそも主役級のプレイヤーが政治の中心にゾロゾロ
いたということじゃないでしょうか。
だからこそ時代が大きく動いたし、だからこそ大河ドラマなん
じゃないの、と思います。
そういえば、もうひとつ、画面が汚いとも言われているらしいですね。
清盛と言えば、厳島神社ですね。実に美しい社です。
後の世に残るのはそういうものです。
でも、武士はそもそも貴族の家来であったわけで、
それこそ汚れ仕事ばっかりだったんですから、仕方がないんじゃ
ないでしょうか。
***
わかりやすい番組は頭を遣わなくていいから、見ていて
楽かもしれません。民放なんてほとんどそんな番組ばっかり。
でも、NHKだからこそ、こういう番組が可能なんだと思うし、
見る側も、心してちゃんと見るべきだと思います。
更にお金払って見るBSでは出会えるかもしれませんけど、
地上波ではなかなか見られないですよ、こんな良い番組。
頑張れNHK。